共依存 について、みなさんはどれくらいご存知でしょうか。
親子関係、夫婦、恋人関係において依存しあっていることを、日本ではよく共依存と表現されているように感じます。しかし、これでは十分な解答、正解とは言えません。
また、共依存を他人事と思ってはいないでしょうか？ みなさんを不安に陥れたいわけではありませんが、この機会にチェックをしてみるというのはいかがでしょうか。
①あなたは結婚したことや人間関係によって、自分の自由な考えを邪魔されたりエネルギーを奪われたりしてはいませんか?
②あなたはこのままでは自分が不幸だと感じても、その場を去ることはできないのだと思い込んではいませんか？
「はい」と答えた場合は、あなたは共依存の状態にある可能性があります。
多くの共依存者は、自分の幸せは自分以外の人、周囲の人との関係、または理想的な配偶者を見つけることに左右されると信じています。
だから自分ではコントロールできない周囲の人に焦点を当てて、自分の思考と行動を決めてしまうのです。
これが共依存の正体なのです。
共依存の人は内側の本当に大切にすべきことや守るべきものからのサインではなく、外側の何かに反射的に反応してしまいます。
自己主張し、行動を起こし、自分のニーズを満たすことよりも、本心を隠し、ただ人の要望や期待に反射的に反応し、他人に対して過剰に責任を感じて過ごしています。
過剰な罪悪感のために、他人に「いいえ」と言えないので、自分の考えを他人に合わせて曲げてしまいます。
あるいは、自分の不安のために、人を喜ばせたり人にアドバイスをしたりすることによって、相手を管理、制御、操作しようとします。
依存症も共依存です。
依存症の人の人生は、食べ物、仕事、薬物、セックスなどへの依存を中心に回っています。
本心を隠し、ただ周りに反応し、一瞬の満足感を自分以外の存在に頼っているのです。
共依存の対象は、１人（１つ）の場合もあり、すべての人（あらゆる物）の場合もあります。
人で言えば、その対象は、パートナー（恋愛だけでなく仕事上での場合も）であり、子供であり、親であり、または兄弟であることが多いです。
意外かもしれませんが、お世話をする立場の人とか、一つのパターンの関係に限られているわけではありません。
また、共依存の人は、様々な個性を持っており、その症状も共依存のタイプと重症度によって異なります。
親密さを求めるタイプもいれば、避けるタイプいます。
ある人は、依存症だったり、いじわるだったり、利己的だったり、生活困窮者だったり、そうかと思うと自立して見えたり、自信をもっているようにも見えますが、共通しているのは、人間関係や依存症をコントロールしたり、コントロールされたりします。
依存症や虐待が見られる関係は、共依存の兆候です。
しかし、すべての共依存的な関係が虐待であるとは言えません。
ちょっとした依存症のようなものに心当たりはないでしょうか？
何か楽しいイベントがある、素敵な物を手に入れる、心地いいと感じられる人がそばにいる、これらを幸せと感じるのは問題はありませんが、「そうでないと自分の幸せが実感できない」となると、共依存を十分に疑う必要があります。
自分がただそこに存在するだけで、内側からじわじわとあたたかな感覚がわきあがる。
安心や幸せや感謝の感覚とは、そんな感じのものではないでしょうか。
共依存からのリカバリー（回復）には、私たちWHATリカバリーがご提供している ヒプノセラピーやインカシャーマンの教え（チャカナの叡智 ）が大きな助けとなります。
これからは、共依存やリカバリーとあわせて、それらについてもお話ししていきますので、またこのブログに足をお運びくださいね。
お読みいただき、ありがとうございました。
グリーフリカバリー・スペシャリスト 吉岡 文
