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大切な人がガンと知るグリーフ

10年も経ったのに妹のガンの再発を知らされた。そして追い打ちをかけるように姪にもガンが見つかったと知らされた。大切な人が消えていなくなってしまうかもしれないという恐怖を突きつけられたとき、そのどうしようもない悲しみと絶望の痛みが、数日でどうこうなるとは到底思えなかった。
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前回初めてのワークショップで完結させた幼なじみとのグリーフの経験をお話ししたC.Y.(53歳、女性)です。あの経験からグリーフリカバリーが有効であることを私は知っていたので、大切な人が二人も同時期にガンと聞いた時、藁にもすがる思いで再びグリーフリカバリーのワークショップに参加しました。とは言え前回との苦しみの度合いがあまりにかけ離れていたので、本音は半信半疑であったのも事実です。

メソッドに忠実に正しくやってこそ効果が得られることに気づく

もし私が以前グリーフリカバリーを体験していなければ、「メソッド」などという血の通っていなさそうな方法で、自分の大切な人に対する大切な思いを、どうこうされたくない、と絶対に思ったはずです。でも抱えきれないグリーフの底に沈みもがいている時に、私が知るなかで唯一頼りになる、頼みの綱はグリーフリカバリーでした。なぜなら結果が出るのを知っていたからです。

私は一度ワークを経験していましたし、テキストにもワークは一人でも可能と書かれているので、一旦は以前の記録を引っ張り出してきて、自分なりに取り組んでもみました。でも何かが違うのです。どこか何かがずれている感覚がぬぐえませんでした。当然グリーフを完結させた実感も不確かでした。

今思い起こすと、強烈なグリーフにあった自分は、一種のショック状態だったのだと思います。冷静な判断や論理的な思考の能力は隅に追いやられ、1人で取り組もうとしていた時、読んでるつもりの文字は意識に入らず、理解しているつもりの内容は頭に残っていなかったのだと。

その当時はまだZoomなどが一般的ではなかったので、遠方にいるグリーフリカバリースペシャリストに会いに行くことを決めました。旅費、滞在費、ワークショップ代金、仕事の段取りと有給申請、家と家族の世話の段取り、相当な準備をして赴きました。

ワークショップに参加し、スペシャリストにガイドしてもらうことで、私は丁寧に自分の思いを整理していくことができました。最初は妹とのこれまでの時間です。良い思い出も、後悔している出来事も、忘れていたことも、私しか知らない思い出も全て、流れて止まらない涙の中で、ただただ黙々と書き続けました。

これは、使用されるテキスト、グリーフリカバリー・ハンドブックの中でも「完全に正直になる」と表現されています。誰かに対してではなく、「自分に対して完全に正直になる」ことによってのみリカバリーは起こる、と紹介されています。

ひとつ言えることは、このメソッドがグリーフの完結という、明確な目標のみに向かって、受ける者を最短でサポートしてくれるからです。たとえそこに底知れぬ苦しみやつらさがあったとしても、だからなおさら、最後までブレずにスペシャリストが併走してくれる、そこに真の信頼と安心が存在するからです。このことが私がグリーフリカバリーを真に信頼している理由です。

後悔や無力感に満ちた悲しみから、見守る者としての悲しみへの変換

メソッドの後半に入っていくと「3つの要素に分ける」ワークがあります。これは私が一番難しく感じる部分です。「許し」と「謝罪」と「大切な思い」の3つなのですが、複雑な感情が入り交じるため難しいのです。スペシャリストが個別に客観的にサポートしてくれます。そして多くの気づきがやってきます。「悲しい・苦しい」の渦の中をぐるぐるしていた自分は、初めてここで、その奥にある具体的な思いに辿り着けました。

「あなたの病気のせいで私がこんなにもつらい思いをしていることを許します」
「もしあなたが来年の誕生日、この世界にいなくても、私はあなたを許します」
「妹のあなたのことが大好きなのに、大好き、と伝えたことがなくてごめんなさい」
「私の妹として生まれてきてくれて、本当にありがとう」

グリーフの完結は、自分の中で起こることです。だから直接相手に伝えるものとは異なります。グリーフの完結は、私自身の心の静けさが戻ってくるとでも言いましょうか。

そして心の嵐が止み、静けさがやって来た時、私は妹との残された時間の貴重さに意識が向くようになりました。

私の中の悲しみはどこにも行きません。大切な人がいなくなる現実は悲しくて当たり前です。ただ悲しいけど、微笑みながら、笑いながら、大切な時間を共に過ごす、その喜びが勝るのです。

妹がまだ生きているタイミングでグリーフリカバリーに取り組んでほんとうによかったと思っています。

グリーフリカバリーワークショップは全9回で構成されていますが、今回私は再受講ということもあり、ある程度内容も理解していることから、通常であれば特定の一人のグリーフに対して取り組むところを、並行して姪に対するグリーフについてもワークを進めることができました。

グリーフリカバリーに取り組んだ結果、その後の毎日の生活の質に大きくプラスとなったことはご想像いただけると思います。

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