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未解決な感情を置き去りにしていたことに気づかされた「関係図」

今回のグリーフリカバリー・ワークショップでは「関係図」を作成しました。関係図をつくる目的は、自分が区切りをつけていない喪失の体験を見つけ出し、未解決な感情を完結させることです。まずは関係図作成に取り組むための準備をしました。前回、作成したグリーフ年表(人生で起こったつらい出来事を書き出したもの)を見ながら、完結していない喪失体験にしるしをつけることからはじめます。そして、しるしをつけた中から、喪失に伴うつらさを解決したいと思う関係性の相手をひとり選びます。

父か母か、取り組む相手をどちらにするかを迷う

私は、50代の女性で、関東在住の会社員です。両親ともに死別しています。そのため、父との関係性に取り組むか、母との関係性に取り組むか、しばらく迷いました。母を亡くしたと同じくらい、父との別れもつらいものだったからです。しかし、グリーフリカバリーは、両親ふたりに対して、同時に取り組むことはできません。一回のグリーフリカバリーで、グリーフを完結させる相手は、一人だけなのです。

そこで私は、15年前に死別した母を選びました。それは、これまでの人生でいちばんつらかった体験が母との死別であり、この出来事こそが、私の人生の出来事の中でもっとも感情的に完結していないと考えたからです。

それから、母に関する「関係図」をつくっていきました。物心がついてから現在まで、母との出来事を振り返っていきます。1枚の紙を用意し、楽しかったこともつらかったことも、その経験をした年齢とともに、書きだします。まずは水平な直線を引き、その線から上にはプラスの思い出を、線から下にはマイナスの思い出を書きます。出来事を振り返りながら、年齢から垂直な引き出し線を引っ張って出来事を書いていくのですが、その際に、感情が強ければ強いほど長くし、逆に軽いと感じるものは短い垂直線を引きます。

伝えていなかった思いが当時の感情とともにこみあげる

プラスの思い出もマイナスの思い出も、どちらもできるだけ詳細にその時の感情を思い出します。その時にどう感じていたのかは、関係図にメモするかまたは別の紙に具体的に書きだします。そうしているうちに、前回、グリーフ年表をつくったとき以上に、多くの体験がよみがえりました。

それと同時に、自分が伝えられなかった思いが、とてもたくさん残っていることを発見しました。母に対して、そのときの私はなんと言いたかったのか、自分のこころの声に耳を傾けます。私が忘れていたと思っていた思い出とともに、本当は伝えたかった言葉を書いていきました。
「お母さんに怒られたとき、すごくつらかった・・・」
「私のせいでお父さんに怒られてしまってごめんなさい」
「本当は、ほめてもらいたかった・・・」

すべてを書きだし終えたとき、これほどまでに、伝えられなかった思いが自分の中に蓄積していたことに驚きました。でも、こうして、その一つひとつを書きだすことで、未解決だった思いが、溶けてゆく感覚を味わいました。

母とは死別していても、感情的な関係は終わっていなかったことに気づかされる体験でした。そして、感情は完結させなくてはいけない、ということを知ることができました。それは、感情は記憶のなかで生き続けているからにほかなりません。

死別という物質的な別れが訪れても、ずっと引きずったままだった、未解決な感情。さまざまな感情を表出させて、未解決のものをすべて完結させることが必要だということ。それをこの関係図の作成によって実感することができました。

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